合唱
合唱がしたいなあ、と思う。
コロナの影響で、私の地区は、まだ合唱をすることが許されていない。
ただ、自分のクラスの子たちを眺めていると、この子たちはどういう合唱をするようになるだろうと考えてしまう。きっと来年、三年生になったら、もっと良い合唱ができるに違いない。そう思うと、今、この瞬間にできないことが惜しいのだ。
かつて、三年生を担任していたとき、『花をさがす少女』に取り組んだことがあった。私としても、いつか三年生で歌ってみたいと常々思っていたので、子どもたちと取り組むことができて嬉しかった。
しかし途中は苦しかった。この曲の持つ背景の重さと、子どもたちの思考の深さが、まだ一致していなかったのだ。それはすなわち、私の指導の未熟さである。この曲の背景を子どもたちに落としきるには、まだ若かったのだ。
だが、子どもたちは必死だった。何度も話し合いを繰り返し、凝集力でこの難曲を歌い切った。
今なら、もっと子どもたちに深く考えさせ、歌うことができるだろう。そう思うと、今年も歌わせたい。来年持ち上がれるとも限らない。毎日歌声で溢れていた学校。それは、決して当たり前のことではなかったのだ。
ただ、できないことを嘆いていても仕方がない。今できることを、目の前のことを、大切に過ごす。
足跡
毎日ではなくても続けて行こう!
頑張ります。
さて、最近は顧問している合唱部で、サイレント音取りを頑張っています。
今、歌っているのが、本当は今年度NHK合唱コンクール中学生の部の課題曲である『足跡』。
歌詞を見ても、歌っても、良い曲なんです。これ。
誰かに指をさされて
足を止め 陰に隠れた
あの頃の僕にもしも
会えるなら
どんなことを伝えられる?
少しだけ先に歩く僕は
相変わらず今も
迷うけど
これだけで泣けてしまう…。この歌詞を中学生が歌うなんて…。
そして、女声三部で練習していますが、アルトがカッコよくてこれまた最高。というか、どのパートもいい!
各自家でも音取りして、完了次第、外で歌う予定!
出来れば、3年生がいるうちに、3年生の前で歌いたい。エールを送りたい。
音楽の力を信じて。
自分の小ささ
QuizKnockの伊沢さんが好きで(そもそもQuizKnockが好き)、今日も車を運転しながらテレビを聴いていると、朝から色んな番組に出ていたので見てしまった。
その中で、彼は、東大に行ってよかったことは
「己の小ささを知れたこと」と言っていた。
その感覚、よく分かる。
私は中学から吹奏楽を始めて、高校・大学と続け、所謂上位大会にも出ていた。教員になり、幸運なことに去年以外は全て、吹奏楽部の顧問を任せていただけた。(音楽科じゃないのに、これはなかなか難しいのです。)初任の頃の私は、好きな指導ができ、子どもたちも目を輝かせて付いてきてくれていたので、今思うとやはり、少し調子に乗っていたと思う。そんな自信を砕いたのが、毎年5月に行われる吹奏楽指導者講習会、バンドクリニックだ。
大学の頃も行っていたが、社会人になっていくとまた、違う。3日間、全国から何万人もの先生たちが、貪欲に学ぼうとしている姿を目の当たりにする。自分なんてまだまだだったと、嫌でも痛感させられる。でも、それが楽しい。
自分はまだまだと気づかないと、人は成長できない。井の中の蛙と知るから努力できる。努力し続ける人でありたい。
結局何が言いたいかというと、クイズ強くても、時々負けていて、負けず嫌いだけど謙虚に学び続ける伊沢さんが好きだ。笑
よい教師とは
教師は何もできないと自覚して、何かできることはないかと努力できる人
ではないのかなと思う。
たかだか人生の1年、長くて3年関わる人で、家族でも、当然本人でもない。人生に責任は持てない。そう自覚した上で、自分は何ができるかともがける。そういう考えを持てる人が、良い教師なのかもしれない。どちらも欠けてはいけない。